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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

文献概要

症候群事典 M

Munchausen syndrome

著者: 西村忠己1 細井裕司1

所属機関: 1奈良県立医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.193 - P.193

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定義・概念

 1951年,Asher1)により報告された症候群で,現実的利益を認めない身体症状の自己産出,あるいは偽装を特徴とする疾患である。当初の報告では,患者の特定の「困った」行動パターンや人格傾向が注目されていた。しかしその後,徐々に疾患概念が変化し,現在の診断基準では虚偽性障害のなかに含まれ,身体症状を自ら慢性的に産出する一群を指すようになった。

参考文献

1)Asher R:Munchausen's syndrome. Lancet 260:339-341, 1951
2)西松能子・他:本邦における身体症状を伴う慢性虚偽性障害(いわゆるMunchausen's syndrome)の検討.臨床精神医学24:1631-1639,1995
3)American Psychiatric Association:Diagonosis and Statistical Manual of Mental Disorders 4th ed(DSM-Ⅳ). American Psychiatric Association, Washington DC, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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