icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 O

orthostatic dysregulation syndrome(起立性調節障害)

著者: 土井直1 山下敏夫1

所属機関: 1関西医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.207 - P.207

文献概要

定義・概念1)

 起立性調節障害の基本病像は起立時循環調節不全であり,起立不耐症状が中核をなす。思春期に起こりやすい自律神経失調と考えられている。自律神経中枢の機能異常に関連した睡眠障害,体温調節障害,精神症状を認める。また,末梢性自律神経機能異常による心血管症状,消化器症状,皮膚汗腺症状も出現する。

 最初の発表は,1826年のフランス内科医師Piorryの“cerebral syncope”の複数例の発表といわれている2)。なお,国内での初めての報告は昭和33年に行われている3)

参考文献

1)田中英高:起立性調節障害.小児科診療64:160,2001
2)本多和雄:起立性低血圧の四十年.自律神経41:109-115,2004
3)大国真彦・他:小児の起立性調節障害の診断および治療について.小児科臨床21:1390,1958
4)大国真彦:起立性調節障害の診断基準と臨床.小児科臨床58:1501-1508,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら