文献詳細
症候群事典 O
orthostatic dysregulation syndrome(起立性調節障害)
著者: 土井直1 山下敏夫1
所属機関: 1関西医科大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.207 - P.207
文献概要
起立性調節障害の基本病像は起立時循環調節不全であり,起立不耐症状が中核をなす。思春期に起こりやすい自律神経失調と考えられている。自律神経中枢の機能異常に関連した睡眠障害,体温調節障害,精神症状を認める。また,末梢性自律神経機能異常による心血管症状,消化器症状,皮膚汗腺症状も出現する。
最初の発表は,1826年のフランス内科医師Piorryの“cerebral syncope”の複数例の発表といわれている2)。なお,国内での初めての報告は昭和33年に行われている3)。
参考文献
掲載誌情報