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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 P

Parkinson syndrome

著者: 山本昌彦1

所属機関: 1東邦大学付属佐倉病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.215 - P.216

文献概要

概念・定義

 James Parkinsonは1775年にイギリスに生まれた。1817年,「振戦麻痺(Essay on the Shaking Palsy)について」という冊子を出版して報告し,フランスのジャン・マルタン・シャルコー(1825-1893)によってパーキンソン病と命名され有名になった。しかし,パーキンソン病とパーキンソン症候群とは区別して診断することが必要である。パーキンソン症候群とは,パーキンソン病とパーキンソン病様症状を呈する疾患の総称である。
Ⅰ.パーキンソン病

症状・診断

 パーキンソン病(Parkinson disease:以下,PD)は,1つの疾患としての診断基準や治療法が成立しており,わが国では旧厚生省特定疾患・神経変性疾患調査研究班が作成した診断基準があり,海外ではCalneの診断基準や英国Brain Bankの診断基準などがある。基本的な症状として,手足の震え(振戦),緩慢な動作(筋固縮・寡動),姿勢と歩行障害が出現し(安静時振戦,固縮,無動,姿勢反射障害を四主症状とする),病気によってヤールの5段階病期がよく使われる(表1)。

参考文献

1)平山恵造:臨床神経内科学.南山堂,東京,1991,pp386-396
2)平山恵造:神経症候学.文光堂,東京,1992,pp563-578
3)豊倉康生・他:神経内科学書.朝倉書店,東京,2005,pp475-517

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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