icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 S

Shy-Drager syndrome

著者: 西﨑和則1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科

ページ範囲:P.252 - P.252

文献概要

定義・概念

 1960年,ShyとDrager1)によって報告された自律神経症状を主とする症候群である。現在ではパーキンソニズムを主体とする線条体黒質変性症や脊髄・小脳変性症状を主体とするオリーブ橋小脳萎縮症とともに多系統萎縮症(multiple system atrophy:以下,MSA)に包括される2)。自律神経症状が主な場合はShy-Drager症候群と慣例的に呼ばれている。泌尿器系の自律神経症状で発症することが多いが,起立性障害が初発症状のことがある。自律神経症状が主体の場合でも運動機能障害が2年以内に明確になる。運動障害で発症する場合には5年以内に自律神経障害が出現する。

参考文献

1)Shy GM, et al:A neurological syndrome associated with orthostatic hypotension. A clinical-pathologic study. Arch Neurol 2:511-527, 1960
2)Parikh SM, et al:The nature of the autonomic dysfunction in multiple system atrophy. J Neurol Sci 200:1-10, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら