文献詳細
症候群事典 S
systemic inflammatory response syndrome(SIRS)(全身性炎症反応syndrome)
著者: 上田成久1 鈴木秀明1
所属機関: 1産業医科大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.270 - P.270
文献概要
Systemic inflammatory response syndrome(以下,SIRS)は,sepsisの定義統一のため1992年に米国でされた概念である1)。全身性炎症反応症候群と邦訳されるが,その概念が広く普及した現在ではSIRSが使われることが多い。
種々の侵襲による全身性炎症状態をSIRSとし,感染症によるSIRSをsepsisとした。またsepsisでなくても外傷,熱傷,急性膵炎などの非感染性侵襲によりsepsisと同様の全身性炎症を呈する病態が認識され,これらを含めた広い症候群としてSIRSが提唱された1)。
参考文献
掲載誌情報