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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 S

systemic inflammatory response syndrome(SIRS)(全身性炎症反応syndrome)

著者: 上田成久1 鈴木秀明1

所属機関: 1産業医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.270 - P.270

文献概要

定義・概念

 Systemic inflammatory response syndrome(以下,SIRS)は,sepsisの定義統一のため1992年に米国でされた概念である1)。全身性炎症反応症候群と邦訳されるが,その概念が広く普及した現在ではSIRSが使われることが多い。

 種々の侵襲による全身性炎症状態をSIRSとし,感染症によるSIRSをsepsisとした。またsepsisでなくても外傷,熱傷,急性膵炎などの非感染性侵襲によりsepsisと同様の全身性炎症を呈する病態が認識され,これらを含めた広い症候群としてSIRSが提唱された1)

参考文献

1)ACCP/SCCM Consensus Conference Committee:Definitions for sepsis and organ failure and guidelines for the use of innovative therapies in sepsis. Chest 101:1644-1655, 1992
2)相川直樹・他:DICの病態・診断・対策:SIRS.綜合臨床52:1652-1654,2003
3)平澤博之・他:SIRS対策の基本方針.救急医学20:1085-1088,1996
4)平澤博之・他:SIRS・sepsisの概念と定義および将来の展望.日本臨床62:2177-2183,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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