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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻8号

2006年07月発行

文献概要

シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際

⑤扁桃周囲膿瘍のクリニカルパス

著者: 鈴木正志1 渡辺哲生1 吉田和秀1

所属機関: 1大分大学医学部免疫アレルギー統御講座耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.593 - P.598

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I.はじめに

 近年,チーム医療の推進,医療の標準化,在院期間の短縮とコストの削減,患者満足度向上,質の高い医療などを目標としてクリニカルパス(以下,パスと略す)が積極的に導入されている。当科においても各種疾患の入院治療の際にパスを作成して使用している。ここでは当科における扁桃周囲膿瘍治療のパスを紹介し,その作成の経緯について述べる。

 国内では通常,扁桃周囲膿瘍については穿刺あるいは切開排膿に加えて抗菌薬の投与を行うのが標準的な治療となっているが,当科では扁桃周囲膿瘍の急性期に扁桃摘出術(扁摘)を行う即時扁摘を治療の基本方針としている1)。これは,治療期間の短縮,再発がない,両側性や扁桃下極に存在する膿瘍にも対応可能といった理由からである。このため,当科におけるパスはもともと口蓋扁桃摘出術とほぼ同じ構成であったものを変更したものとなっている。

参考文献

1)Suzuki M, et al:Immediate tonsillectomy for peritonsillar abscess. Auris Nasus Larynx 26:299-304, 1999
2)鈴木正志・他:扁桃周囲膿瘍に対する手術.JOHNS 20:1107-1110,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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