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原著
耳介に生じた紡錘形細胞脂肪腫の1例
著者: 石原明子1 高橋直人1 西嶌渡1 鈴木政美1 大野十央1 得丸貴夫1 出雲俊之2 西田一典2
所属機関: 1埼玉県立がんセンター頭頸部外科 2埼玉県立がんセンター病理科
ページ範囲:P.735 - P.737
文献購入ページに移動紡錘形細胞脂肪腫(spindle cell lipoma)は脂肪組織由来の腫瘍の特殊型であり,中高年男性の後頸部や背部,肩部皮下に認められることが多い1)。ほかにも頻度は低いが,顔面や前額部,頭皮,頰部,上腕に生じたものも報告されている2~4)。しかし,これまでに耳介に生じた紡錘形細胞脂肪腫の報告5)はほとんどない。今回われわれは,30年の経過で耳介に生じた紡錘形細胞脂肪腫の症例を経験したので報告する。
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