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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科79巻11号

2007年10月発行

シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際

⑳大唾液腺良性腫瘍摘出術

著者: 室野重之1 近藤悟1 脇坂尚宏1 吉崎智一1 古川仭1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科感覚運動病態学(耳鼻咽喉科)

ページ範囲:P.867 - P.872

文献概要

Ⅰ はじめに

 すでに本シリーズでもたびたび記されてきたが,わが国では,2003年より特定機能病院の入院診療においてDPC(diagnosis procedure combination)による包括医療が導入された。従来の出来高払いにかわり,疾患別に診療報酬が固定されているため,平均在院日数を短縮し,医療の効率化が求められるようになってきた。クリニカルパス(以下,パスと略す)は,平均的な経過をたどる疾患に対するチーム医療のための,いわば計画表である。パスに従い入院から退院までの治療手順を標準化することにより,医療の質やサービスを低下させることなく,医療経済効果を向上させることが期待される。また,漏れのない安全性を重視したチーム医療が可能になること,若手医療従事者の教育効果などの利点も期待される1)。今回,当科で使用している大唾液腺良性腫瘍摘出術のパスについて,有用性と問題点の検討を行った。

参考文献

1)植村研一:クリティカルパスの概念.JOHNS 15:1119-1123,1999
2)高橋勇二・他:DPC対応型クリティカルパスの作成.医療マネジメント会誌 6:638-641,2006
3)福島啓文・他:DPCに対応したクリニカルパスの実際.甲状腺良性腫瘍摘出術.耳喉頭頸 79:599-605,2007
4)片田彰博・他:DPCに対応したクリニカルパスの実際.頸部良性腫瘍・囊胞摘出術.耳喉頭頸 79:519-526,2007
5)武藤正樹・他:クリティカルパスの作成・活用ガイド,第2版.日総研出版,名古屋,1999,pp123-124

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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