文献詳細
目でみる耳鼻咽喉科
MRI拡散強調像が有用であった真珠腫性中耳炎症例
著者: 宮下武憲1 印藤加奈子2 外山芳弘3 森望1
所属機関: 1香川大学医学部耳鼻咽喉科 2高松赤十字病院耳鼻咽喉科 3香川大学医学部放射線科
ページ範囲:P.896 - P.898
文献概要
真珠腫性中耳炎は上皮が骨を破壊しながら中耳で増殖していく疾患であり,多くの場合,手術を要する。診断には耳内所見と側頭骨CTが非常に有用であるが,滲出性中耳炎を合併すると病変の進展範囲および確定診断が困難である場合がある。今回,滲出性中耳炎に合併した骨病変の軽微な初期の真珠腫性中耳炎で,耳内所見および側頭骨CTでは真珠腫性中耳炎の確定診断および進展範囲の把握が困難であったが,MRI拡散強調像により,早期の確定診断が可能であった症例を経験したので報告する。
参考文献
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