文献詳細
原著
急激に平衡障害の悪化をきたした肺小細胞癌の1例
著者: 前田恵理1 中原はるか1 坂田阿希1 室伏利久1
所属機関: 1東京逓信病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.907 - P.910
文献概要
現在,画像診断においてmagnetic resonance imaging(MRI)の果たす役割は大きく,めまい・平衡障害の診断においても頭部MRIは重要な役割の一端を担っている。一方,MRIの技術進歩に伴い,目的とする病変に合わせた撮像条件の選択も必要となってきており,単純MRIのみで器質的病変の変化をどこまで検出できているのかについては不明な部分もある。
今回われわれは,当初,単純MRI画像所見上,異常を認めなかったものの,急速な平衡障害の悪化をきたし,造影MRIにて多発性脳転移が発見された肺小細胞癌の1症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。
参考文献
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