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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科79巻12号

2007年11月発行

原著

自覚症状なく長期間経過した成人鼻腔異物症例

著者: 物部寛子1 村田麻理1 戸島均1

所属機関: 1日立製作所日立総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.931 - P.933

文献概要

I.はじめに

 鼻腔異物はそのほとんどが10歳以下1)あるいは5歳以下2)の小児で問題となり,成人で問題となることは稀である。今回われわれは長期にわたって存在したと考えられる成人での鼻腔異物症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。

参考文献

1)後藤田裕之・他:長期にわたって存在した鼻腔異物の1症例.耳喉頭頸 65:669-671,1993
2)和田伊佐雄・他:鼻腔異物の臨床統計的研究.日耳鼻 103:1212-1217,2000
3)大藤周彦・他:最近経験した稀有な鼻腔異物の三症例.耳鼻 25:1163-1169,1979
4)南吉 昇・他:固有鼻腔異物(鼻涙管チューブ)の2症例.耳喉頭頸 71:877-880,1999
5)鎌田利彦・他:頰部腫脹により発見された陳旧性顔面異物例.耳鼻臨床 89:51-56,1996
6)後藤田裕之・他:長期にわたって存在した鼻腔異物の1症例.耳喉頭頸 56:667-671,1993
7)畠山好夫・他:長期間診断に至らなかった鼻腔異物例.耳鼻臨床 95:345-348,2002
8)佐藤信清・他:砂川市立病院耳鼻咽喉科における最近6年間の異物症例の統計.砂医誌 1:41-44,1984
9)木村貴昭・他:当科における異物症例とその地域性についての考察.耳喉 59:337-340,1987
10)高山孝治・他:耳鼻咽喉科領域における異物症の検討.川崎市医師会学会雑誌 7:39-43,2004
11)大木 誠・他:当科における異物症138例の検討.米沢市病医誌 8:3-8,1998
12)長谷川哲・他:大阪市中央急病診療所における異物患者の現況.日気食報 35:438-441,1984
13)花田武浩・他:鹿児島県立大島病院における耳鼻咽喉異物症例の検討.耳鼻 32:374-377,1986
14)西田 功・他:異物症呉共済病院耳鼻咽喉科における5年間の統計的観察.広島医学 42:988-993,1989
15)伊達和範・他:鼻副鼻腔に石灰化陰影を認める疾患の臨床検討.川崎医師会学会誌 21:63-72,2005
16)渡邉弘子・他:逆性歯牙を核とする鼻石の1症例.耳喉頭頸 76:130-133,2004
17)単軍・他:著明な石灰化を伴った鼻腔アスペルギルス症の1例.横浜医学 47:77-81,1996
18)萩原 晃・他:鼻石を形成した鼻・副鼻腔アスペルギルス症の1例.耳展 39:546-550,1996
19)中島逸男・他:放線菌による鼻石症の1例.耳喉頭頸 77:109-112,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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