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目でみる耳鼻咽喉科
NBI観察が有用であった下咽頭癌症例
著者: 西村泰彦1 出島健司1 牛嶋千久1 内田真哉1 足立直子1 上田モオセ2 安田健治朗2
所属機関: 1京都第二赤十字病院耳鼻咽喉科・気管食道科 2京都第二赤十字病院消化器科
ページ範囲:P.978 - P.979
文献購入ページに移動下咽頭癌はしばしば進行癌で発見され,予後不良例も少なくない。仮に救命し得ても侵襲の大きな治療となりQOLが低下するため,早期発見が望まれる。狭帯域フィルター内視鏡(narrowband imaging:通称NBI)は,消化管内視鏡の分野で開発された技術であるが,癌組織で特徴的なIPCL(intraepithelial papillary capillary loop)を視認することで,高い確率で癌と診断できることが明らかになった。今回われわれは通常の咽喉頭内視鏡では異常を指摘できず,NBI観察で初めて認識できた下咽頭癌症例を経験したので報告する(NBI観察は消化管用の内視鏡を使用して消化器科の医師が行ったものである)。
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