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特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―外来処置,手術のコツ,注意点
5.口腔・咽頭・喉頭の異物
著者: 友田幸一1 酒井あや1
所属機関: 1金沢医科大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.1020 - P.1025
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
異物は耳鼻咽喉科診療においてしばしば経験する疾患であり,比較的簡単に摘出できるものから,非常に困難なものまで病態はさまざまである。また,異物の存在部位によって生命が大きくかかわり,救急処置が必要となるケースもある。異物の種類や部位は年齢によって異なることがあるが,食生活や環境によっても差がみられる。本稿では,口腔,咽頭,喉頭における異物の基本的な摘出法,器具などについて紹介する。
異物は耳鼻咽喉科診療においてしばしば経験する疾患であり,比較的簡単に摘出できるものから,非常に困難なものまで病態はさまざまである。また,異物の存在部位によって生命が大きくかかわり,救急処置が必要となるケースもある。異物の種類や部位は年齢によって異なることがあるが,食生活や環境によっても差がみられる。本稿では,口腔,咽頭,喉頭における異物の基本的な摘出法,器具などについて紹介する。
参考文献
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9)鶴田至宏・他:当教室における異物症の変遷.日耳鼻 87:1527-1537,1984
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