文献詳細
特集 抗菌薬のファースト・チョイス
文献概要
Ⅰ.はじめに
急性副鼻腔炎は症状の持続が3週間以内の副鼻腔炎とされており,3か月以上症状が持続するものは慢性副鼻腔炎,3週間~3か月のものを亜急性副鼻腔炎と定義されている。
急性副鼻腔炎の多くは細菌性であり,それらは細菌の鼻粘膜感染にはじまり副鼻腔粘膜に及ぶものが主であるが,鼻入口部,口腔,歯槽部からの炎症が波及し生ずることもある。
いずれの場合も細菌感染は二次的に起こると考えられており,鼻粘膜感染より起こる場合には,通常,ウイルス性の上気道感染やアレルギー性炎症が先行した後に副鼻腔炎症状が増悪する。ウイルスが原因で生じる場合には二次性に細菌感染を起こさなければ自然治癒するが,細菌が原因で生じる場合や二次性に細菌感染を起こした場合には起炎菌に応じた抗菌剤の投与が必要となる。
急性副鼻腔炎は症状の持続が3週間以内の副鼻腔炎とされており,3か月以上症状が持続するものは慢性副鼻腔炎,3週間~3か月のものを亜急性副鼻腔炎と定義されている。
急性副鼻腔炎の多くは細菌性であり,それらは細菌の鼻粘膜感染にはじまり副鼻腔粘膜に及ぶものが主であるが,鼻入口部,口腔,歯槽部からの炎症が波及し生ずることもある。
いずれの場合も細菌感染は二次的に起こると考えられており,鼻粘膜感染より起こる場合には,通常,ウイルス性の上気道感染やアレルギー性炎症が先行した後に副鼻腔炎症状が増悪する。ウイルスが原因で生じる場合には二次性に細菌感染を起こさなければ自然治癒するが,細菌が原因で生じる場合や二次性に細菌感染を起こした場合には起炎菌に応じた抗菌剤の投与が必要となる。
参考文献
1)西村忠郎・他:第3回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告.日耳鼻感染症研究会誌 22:12-23,2004
2)Ueda D, et al:The ten-day mark as a practical diagnostic approach for acute paranasal sinusitis in children. Pediatr Infect Dis J 15:576-579, 1996
3)Wald ER:Acute sisusitis in children. Adv Otolaryngol Head Neck Surg 2:165-188, 1988
:Nelson Textbook of Pediatrics. 17th ed, ed by Behrman RE, et al. Philadelphia, Saunders, 2004, pp1391-1393
5)安野伸浩・他:ドラックコンサルテーションCVA/AMPC.Suzuken Medical 8:11-12,2005
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