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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科79巻2号

2007年02月発行

文献概要

原著

舌の骨性分離腫を合併した茎状突起過長症の1症例

著者: 青山猛1 岡香澄1 木下澄仁1 湯本英二2

所属機関: 1熊本市立熊本市民病院耳鼻咽喉科 2熊本大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科

ページ範囲:P.159 - P.163

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Ⅰ.はじめに

 茎状突起過長症とは,茎状突起の過長により咽喉頭および頭頸部などにさまざまな症状を呈する疾患である1)。また,骨性分離腫とは,骨組織がもともと存在しない場所に発生した骨性腫瘍で,口腔内軟組織に多く発生する10~12)。今回われわれは,舌有郭乳頭部の骨性分離腫を合併した茎状突起過長症の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。

参考文献

1)高田恵広・他:茎状突起過長症候群の2症例.日医放誌 63:56-58,2003
2)坂口博史・他:外切開にて切除しえた巨大な茎状突起過長症例.耳鼻臨床 93:971-977,2000
3)池田 敦・他:病理組織学的に軟骨の増殖を伴った茎状突起過長症の1例.日口診誌 14:455-459,2001
4)黒川英雄・他:茎状突起過長症の2症例.九州歯誌 49:226-231,1995
5)菊池秀樹・他:茎状突起過長症(Eagle症候群).ペインクリニック 12:65-69,1991
6)鈴木泰篤・他:Eagle症候群の1例―茎状突起過長症における3D-CTの有用性.脳外 8:713-717,1998
7)宮手浩樹・他:嚥下困難をきたした過長茎状突起の1例.日口外誌 43:74-76,1997
8)井手口栄二・他:茎状突起過長症の1例.九州歯誌 45:545-548,1991
9)重松久夫・他:茎状突起過長症の5例と口腔外科に来院した症例の文献的考察.日口診誌 13:330-339,2000
10)三宅 実・他:舌にみられた骨性分離腫の1例.小児口外 14:28-30,2004
11)高橋喜浩・他:舌背後方部に発症した骨分離腫の1例.日口外誌 41:71-73,1995
12)甲原玄秋・他:小児の舌に生じた骨性分離腫の1例.小児歯誌 39:220-224,2001
13)伊藤達雄・他:頸椎症.標準整形外科学.医学書院,東京,1998,pp389-394
14)Monserrat M, et al:Osteome de la Langue. Bull Soc Anat 88:282-283, 1938
15)Krolls SO, et al:Osseous choristoma(osteomas)of intraoral soft tissues. Oral Surg 32:588-595, 1971

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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