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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科79巻4号

2007年04月発行

目でみる耳鼻咽喉科

心肺停止状態で搬送された両側頸部自傷の1症例

著者: 高浪太郎1 渡辺健太2 藤城芳徳2 蝦原康宏2 中尾一成2 朝蔭孝宏2 加我君孝2 矢作直樹3

所属機関: 1東京警察病院耳鼻咽喉科 2東京大学医学部耳鼻咽喉・聴覚音声外科 3東京大学医学部救急部

ページ範囲:P.288 - P.290

文献概要

Ⅰ.はじめに

 頸部には喉頭,気管,食道,頸動脈,頸静脈など生命維持に重要な解剖学的構造物が存在する。頸部外傷による出血は治療に緊急性があり,適切な処置が遅れると重症度が高くなる危険性がある。今回,われわれは両側頸部自傷行為によって心肺停止状態で救急外来に搬送されたにもかかわらず,蘇生し得た1症例を経験したので報告する。

参考文献

1)宮本隆行・他:自傷行為による頸部切創の9症例.耳喉頭頸 75:389-392,2003
2)伊藤敬雄・他:自殺未遂者における救命救急センター.精神医学 48:153-158,2006
3)小延俊文・他:自傷による鋭的頸部外傷例の検討.日本救急医学会雑誌 14:915-924,2003
4)小延俊文・他:鋭的頸部外傷による気道損傷.胸部外科 58:475-479,2005
5)佐次田保徳・他:鋭的頸部外傷30例の検討.日外傷研会誌 7:314-318,1993
6)宇山啓子・他:包丁による頸部自傷の一例.耳喉頭頸 62:1019-1023,1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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