文献詳細
目でみる耳鼻咽喉科
心肺停止状態で搬送された両側頸部自傷の1症例
著者: 高浪太郎1 渡辺健太2 藤城芳徳2 蝦原康宏2 中尾一成2 朝蔭孝宏2 加我君孝2 矢作直樹3
所属機関: 1東京警察病院耳鼻咽喉科 2東京大学医学部耳鼻咽喉・聴覚音声外科 3東京大学医学部救急部
ページ範囲:P.288 - P.290
文献概要
頸部には喉頭,気管,食道,頸動脈,頸静脈など生命維持に重要な解剖学的構造物が存在する。頸部外傷による出血は治療に緊急性があり,適切な処置が遅れると重症度が高くなる危険性がある。今回,われわれは両側頸部自傷行為によって心肺停止状態で救急外来に搬送されたにもかかわらず,蘇生し得た1症例を経験したので報告する。
参考文献
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