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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科79巻5号

2007年04月発行

文献概要

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科のリハビリテーション―症例を中心に 総論

1.耳鼻咽喉科疾患におけるリハビリテーションの意義―医師の役割

著者: 廣瀬肇1

所属機関: 1東京大学名誉教授

ページ範囲:P.7 - P.15

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Ⅰ はじめに

 近年,耳鼻咽喉科領域においてもリハビリテーションの重要性が指摘されるようになった。リハビリテーションは診療の主体となるものとはいえないにしても,疾病の克服,健康の増進,さらには患者のQOL向上を臨床医学の究極の目的とするならば,耳鼻咽喉科医にとってリハビリテーションの問題は避けてとおることができないと思われる。

 日本耳鼻咽喉科学会においては耳鼻咽喉科専門医の研修目標の中に,ハビリテーション・リハビリテーションの章を設けて,耳鼻咽喉科医としての基本的能力を養うための修練の一部に,この問題を取り入れることを求めている。表1に,その研修目標として記載された項目を示す。

 この表1に示されたように耳鼻咽喉科領域におけるハビリテーション・リハビリテーションの範囲はかなり広い。この表1から,耳鼻咽喉科学が頭頸部領域の感覚・運動機能に広くかかわる学問分野であることを,改めて読み取ることができる。

参考文献

1)森田秋子・他:平成18年度社会保険診療報酬および介護保険の改定が言語聴覚療法に及ぼす影響の分析(実態調査).言語聴覚研究 3:89-96,2006
2)宇高二良:わが医院の言語聴覚療法から.美蕾 1010:24-26,2003
3)新井基洋・他:良性発作性めまい症の病態から治療まで.治療 188:1521-1528,2006
4)廣瀬 肇(編):言語聴覚リハビリテーション.21世紀耳鼻咽喉科領域の臨床11,野村恭也・他(編).中山書店,東京,2000,pp 1-287

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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