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特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科のリハビリテーション―症例を中心に 総論
3.診療報酬で認められている耳鼻咽喉科リハビリテーション
著者: 松岡秀樹1
所属機関: 1耳鼻咽喉科松岡医院
ページ範囲:P.25 - P.36
文献購入ページに移動Ⅰ はじめに
ここに取り上げるのは診療報酬で認められる耳鼻咽喉科リハビリテーションということであるが,いまだ認められていないが現実に行われており,いわば無償のサービスのかっこうになっているものもあり,そのような当然認められるべきものについても紙数の許すかぎり触れたい。ただし個々の対象疾患のリハビリテーションは各論で各専門家が,詳しく述べられるので,概略を述べるに止める。
また,実際にリハビリテーションとしての種々の行為がなされる前にいろいろな検査が行われ,さらに疾患によっては手術適応となる例もある。それらが診療報酬で点数化されているものもあり,それもリハビリテーションの一環となっていることもあるのでこれにも触れる。
ここに取り上げるのは診療報酬で認められる耳鼻咽喉科リハビリテーションということであるが,いまだ認められていないが現実に行われており,いわば無償のサービスのかっこうになっているものもあり,そのような当然認められるべきものについても紙数の許すかぎり触れたい。ただし個々の対象疾患のリハビリテーションは各論で各専門家が,詳しく述べられるので,概略を述べるに止める。
また,実際にリハビリテーションとしての種々の行為がなされる前にいろいろな検査が行われ,さらに疾患によっては手術適応となる例もある。それらが診療報酬で点数化されているものもあり,それもリハビリテーションの一環となっていることもあるのでこれにも触れる。
参考文献
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