文献詳細
文献概要
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科のリハビリテーション―症例を中心に 各論
4.頭頸部腫瘍術後の機能回復 4)喉頭摘出後の音声獲得 (1)食道発声
著者: 久育男1
所属機関: 1京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.199 - P.201
文献購入ページに移動Ⅰ はじめに
喉頭摘出後のリハビリテーションとしては,音声のリハビリテーションが最も大切であるが,それ以外にもいくつかの問題があり,これらに総合的に対応することが必要である。
音声の再獲得は,職場復帰を含めて社会生活上,患者のQOLを考えるうえで,最も大切なリハビリテーションといえる。主な発声方法は,食道発声,人工喉頭や気管食道瘻による発声である(表1)。本稿ではこれらのうち,食道発声について述べる。
喉頭摘出後のリハビリテーションとしては,音声のリハビリテーションが最も大切であるが,それ以外にもいくつかの問題があり,これらに総合的に対応することが必要である。
音声の再獲得は,職場復帰を含めて社会生活上,患者のQOLを考えるうえで,最も大切なリハビリテーションといえる。主な発声方法は,食道発声,人工喉頭や気管食道瘻による発声である(表1)。本稿ではこれらのうち,食道発声について述べる。
参考文献
1)久 育男:喉頭摘出患者のリハビリテーション.今日の治療指針2003年版,山口 徹・他(編).医学書院,東京,2003,p1014
2)Strübing I:Pseudostimme nach Ausschltung des Kehlkopfs, speciell nach Extirpation desselben. Deutch medizinishie Wochenschrift 14:1061-1063, 1888
3)西澤典子:無喉頭音声.CLIENT 21 15音声・言語,野村恭也・他(編).中山書店,東京,2001,pp164-174
4)佐藤武男:食道発声法―喉摘者のリハビリテーション.金原出版,東京,1998
5)小林範子:食道音声の訓練.音声言語医学 39:456-461,1998
掲載誌情報