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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科79巻6号

2007年05月発行

文献概要

シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際

⑮粘膜下下鼻甲介骨切除術

著者: 藤枝重治1 上山尚子1 漆崎誉子1 吉田真主美1 竹内繁美1

所属機関: 1福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

ページ範囲:P.439 - P.444

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Ⅰ はじめに

 近年,医療と看護の質向上と保証を目的としてクリニカルパス(以下,パスと略す)が作成され,運用されている。パス自身は医療の介入内容を計画化,書式化し,施行した医療の評価と改善を行うシステムである。しかしパスの運用には,さまざまなバリアンスが存在する1)。一般に,耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う手術のなかで,鼻科手術はバリアンスが少ないと考えられている。そのため,パス導入時にまず作成されるのが鼻科手術である2)

 粘膜下下鼻甲介骨切除術は鼻閉の強いアレルギー性鼻炎などの患者に行われることが多い術式である。当院ではほとんどの症例で鼻中隔彎曲術を同時に行っている。本稿では,粘膜下下鼻甲介骨切除術・鼻中隔矯正術のパスを紹介する。

参考文献

1)深谷 卓:クリニカルパスなぜ医療に必要とされるのか.耳喉頭頸 73:257-259,2001
2)杉尾雄一郎・他:耳鼻咽喉科病棟におけるクリニカルパス.耳喉頭頸 73:268-277,2001
3)亀田俊忠:電子カルテにおけるクリニカルパス.耳喉頭頸 73:281-287,2001
4)畑中美智子・他:鼻内手術のクリニカルパス.消化器外科Nursing 5:1400-1404,2000
5)杉尾雄一郎・他:鼻科領域におけるクリニカルパス.ENTONI 37:17-24,2004
6)菊池 茂:鼻中隔矯正術,下鼻甲介切除手術.JOHNS 20:1074-1076,2004
7)池田勝久・他:内視鏡下風鼻腔炎手術.JOHNS 20:1077-1081,2004
8)本田耕平・他:アレルギー性鼻炎の手術.耳喉頭頸 76:985-990,2004
9)竹尾輝久・他:当科鼻科手術におけるクリニカルパスの現状と取り組み.日鼻誌 45:336(会議録),2006
10)大岡正人・他:当科におけるクリニカルパスの利用―内視鏡下鼻内手術において.京都医学会雑誌 49:39-42,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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