icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科79巻8号

2007年07月発行

目でみる耳鼻咽喉科

内視鏡下副鼻腔手術における鼻涙管開口部の同定

著者: 太田康1

所属機関: 1自治医科大学さいたま医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.548 - P.550

文献概要

 鼻内内視鏡の普及に伴い,鼻内法副鼻腔手術時における鼻腔側壁の操作には,より精密性が要求されるようになってきている。術後性上顎囊胞の開放1)または難治性の上顎洞病変の操作において,下鼻道を経由しての操作が必要になる。下鼻道には鼻涙管が開口しており,不用意な操作は鼻涙管の損傷を引き起こす可能性がある。鼻涙管開口部の損傷を防ぐためには,内視鏡下副鼻腔手術時に鼻涙管開口部を同定することが望ましい。鼻涙管開口部の同定法としては,①涙囊・鼻涙管造影の鼻・副鼻腔CT撮影,②手術時に涙点から注入した色素の鼻涙管開口部での内視鏡観察,の2つの方法が考えられる。

参考文献

1)Ikeda K, et al:Endonasal endoscopic marsupialization of paranasal sinus mucoceles. Am J Rhinol 14:107-111, 2000
2)Mark M, et al:Complication of endoscopic sinus surgery:analysisi of 2108 patients-incidence and prevention. Laryngoscope 104:1080-1083, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら