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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻1号

2008年01月発行

特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―症例報告発表・論文執筆のコツ,注意点

3.症例報告の書きかた

著者: 高橋晴雄1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医学系耳鼻咽喉病態制御学

ページ範囲:P.51 - P.54

文献概要

Ⅰ.はじめに

 症例報告論文(以下,症例報告と略す)は,診断,治療のいずれにおいても日常診療では頻繁に遭遇しない稀な症例を経験した場合に,それを報告して同様の症例が出現したときにその診療に活用してもらい,医療に貢献することを目的としている。すなわち,これにより患者に大きな福音がもたらされることがあり,その意味で症例報告は医学論文のなかでも最も臨床に直結した論文であるといえる。そのため,症例の病歴,診断,治療法の記載や文献検索など,その内容にはとりわけ正確性が求められ,したがって症例報告は細心の注意を払ってしかも簡潔に書かれなければならない。

 本稿では耳鼻咽喉科領域のなかでも特に耳科学領域の症例報告について,その書き方や注意点を解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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