文献詳細
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疾患とその処方例
1.抗アレルギー薬の処方例
著者: 榎本雅夫12 竹内裕美1
所属機関: 1鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 2NPO日本健康増進支援機構
ページ範囲:P.683 - P.689
文献概要
鼻アレルギー診療ガイドライン1)によれば,発作性反復性のくしゃみ,水性鼻汁,鼻閉を3主徴とするアレルギー性鼻炎の有病率は,通年性アレルギー性鼻炎18.7%,スギ花粉症16.2%,スギ以外の花粉症10.9%とされ,頻度の高い疾患である。本疾患の増加は著しく,特にスギ花粉症では顕著であり,耳鼻咽喉科の日常の診療に際し,頻回に遭遇する疾患である。アレルギー性鼻炎は原因抗原,好発時期などから分類されるが,通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎に大別される。後者で花粉を抗原とする場合を特に花粉症という。この分類は,診断,治療においても重要である。
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