耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻10号

2008年09月発行

特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疾患とその処方例

2．抗菌薬の処方例

著者： 星野志織¹ 飯野ゆき子²

所属機関： ¹東京北社会保険病院耳鼻咽喉科 ²自治医科大学さいたま医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲：P.691 - P.698

文献概要

Ⅰ．はじめに

　耳鼻咽喉科は感染症に直面する頻度の高い診療科の1つであり，各感染症について症状と所見を把握し，重症度を判断して的確な治療を行うことが治療に際して必要不可欠である。また近年の耐性菌出現の問題や小児患者数の増加と重症化，反復傾向などを考えても感染症に対する適正な抗菌薬治療の徹底が望まれている。本稿では耳鼻咽喉科の臨床上，比較的高頻度に遭遇する主な感染症の抗菌薬治療について解説する。

参考文献

1）日本耳科学会：小児急性中耳炎診療ガイドライン　2006年版．金原出版，東京，2006

2）山中　昇：耳鼻咽喉科領域感染症．診断と治療 96：81-86，2008

3）岡本　優：抗菌薬の使い方（耳鼻咽喉科）．感染と抗菌薬 9：47-52，2006

4）高橋晴雄：小児急性中耳炎診療ガイドライン．日耳鼻 111：104-107，2008

5）日本鼻科学会：副鼻腔炎診療の手引き．金原出版，東京，2007

6）日本大学医学部耳鼻咽喉科：日本大学医学部耳鼻咽喉科症例集．東京医学社，東京，2007