耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻10号

2008年09月発行

特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疾患とその処方例

4．耳鼻咽喉科疾患の漢方治療

著者： 丹波さ織¹ 佐藤弘¹

所属機関： ¹東京女子医科大学附属東洋医学研究所

ページ範囲：P.709 - P.718

文献概要

Ⅰ．緒言

　漢方薬が保険適用となり各科領域で漢方が頻用されつつある。耳鼻咽喉科でも手術や近代医学的治療で治癒し得ない多くの疾患で，漢方が使われるようになった。経験に基づく処方だけではなく，多くの漢方薬で薬効のエビデンスが証明されている^1）。本稿では耳鼻咽喉科領域での漢方治療について述べる。

参考文献

1）秋葉哲生・他：漢方治療におけるエビデンスレポート．日本東洋医学雑誌 56：59-60，2005

2）佐藤　弘：漢方治療ハンドブック．南山堂，東京，1999

3）桑木崇秀：漢方診療ハンドブック．創元社，大阪，1981

4）花輪壽彦著：漢方診療のレッスン．金原出版，東京，1995

5）鎌田慶市郎：疾患と漢方　耳鼻咽喉科．日本東洋医学会学術教育委員会（編）．日本東洋医学会，東京，2002，pp227-231

6）石橋　晃・他：入門漢方医学．日本東洋医学会．東京，2002

7）喜多敏明・他：学生のための漢方医学テキスト．日本東洋医学会，東京，2007

8）松田邦夫・他：漢方治療のABC．医学書院，東京，1992，pp200-213

9）稲葉博司：アレルギー鼻炎の漢方治療．メールマガジン7号，2008

10）松本克彦・他：舌診アトラス手帳．メディカルユーコン，京都，1994

11）別部智司・他（編）：臨床家のための舌診のすべて―東洋医学・西洋医学の融合．医歯薬出版，東京，2005