耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻11号

2008年10月発行

原著

錐体部MRSA感染へのテトラサイクリンコーンの効果

著者： 牛来茂樹¹ 工藤貴之¹ 八幡湖¹ 鈴木淳¹ 渡邉幸二郎¹ 千葉敏彦¹ 矢野寿一² 川瀬哲明¹³ 小林俊光¹

所属機関： ¹東北大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科 ²東北大学大学院内科病態学講座感染制御・検査診断学分野 ³東北大学大学院医工学研究科

ページ範囲：P.781 - P.784

文献概要

Ⅰ．はじめに

　真珠腫性中耳炎は耳鼻咽喉科の日常診療でしばしば遭遇する病態であり，その一部は錐体部に進展する場合がある。今回，術前から耳漏培養でMRSAが認められた錐体部真珠腫術後耳に対して，塩酸オキシテトラサイクリン歯科用製剤を用いた治療を行い，良好な結果を得たので報告する。

参考文献

1）豊島勝・他：錐体部真珠腫5症例．Otol Jpn 2：634-641，1992

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4）奥野妙子：慢性中耳炎における薬剤耐性菌感染の治療．ENTONI 7：616-619，2007

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6）大田隆之・他：緑膿菌感染耳における鼓室形成術の検討．耳鼻臨床 109：50-53，2002

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