文献詳細
手術・手技
副鼻腔粘液囊胞に対する涙道内視鏡を用いた手術治療
著者: 姜洪仁1 峯田周幸1 嘉鳥信忠2
所属機関: 1浜松医科大学耳鼻咽喉科 2聖隷浜松病院眼形成眼窩外科
ページ範囲:P.809 - P.811
文献概要
副鼻腔粘液囊胞は一般的に耳鼻咽喉科医による治療の対象となる疾患であるが,眼窩内に及んだ場合,その部位によっては涙道閉塞症状や眼球偏位,眼球運動障害などの症状をきたし,眼科的治療の対象ともなる。特に篩骨洞に発症した粘液囊胞の場合,その存在部位によっては,手術の際に鼻涙管を損傷する危険があり,合併症として術後に涙道閉塞による流涙などの症状をきたすことがある。今回われわれは副鼻腔粘液囊胞のうち,涙道閉塞症状を主訴に眼科を受診した症例に対して,涙道内視鏡を用いて鼻涙管の位置を確認しながら手術を行い,良好な結果を得たので報告する。
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