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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻11号

2008年10月発行

手術・手技

副鼻腔粘液囊胞に対する涙道内視鏡を用いた手術治療

著者: 姜洪仁1 峯田周幸1 嘉鳥信忠2

所属機関: 1浜松医科大学耳鼻咽喉科 2聖隷浜松病院眼形成眼窩外科

ページ範囲:P.809 - P.811

文献概要

Ⅰ.はじめに

 副鼻腔粘液囊胞は一般的に耳鼻咽喉科医による治療の対象となる疾患であるが,眼窩内に及んだ場合,その部位によっては涙道閉塞症状や眼球偏位,眼球運動障害などの症状をきたし,眼科的治療の対象ともなる。特に篩骨洞に発症した粘液囊胞の場合,その存在部位によっては,手術の際に鼻涙管を損傷する危険があり,合併症として術後に涙道閉塞による流涙などの症状をきたすことがある。今回われわれは副鼻腔粘液囊胞のうち,涙道閉塞症状を主訴に眼科を受診した症例に対して,涙道内視鏡を用いて鼻涙管の位置を確認しながら手術を行い,良好な結果を得たので報告する。

参考文献

1)Wang TJ, et al:Clinical manifestations and management of orbital mucoceles:the role of ophthalmologists. Jpn J Ophthalmol 49:239-245, 2005
2)浮洲龍太郎・他:頭頸部のCT・MRI 解剖,撮像,診断―眼窩,副鼻腔.臨床画像 20:652-664,2004
3)吉岡龍治・他:初診時副鼻腔粘液囊腫との鑑別が困難であった眼窩病変の2例.あたらしい眼科 18:821-827,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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