文献詳細
原著
喉頭内転術2年後にシリコンプレートが脱落した1例
著者: 土屋松実1 峯田周幸2 渡邊高弘2 細川誠二2 大和谷崇2 岡村純2 石川竜司2 神田和可子3 野田和洋4 安原智洋5
所属機関: 1聖隷三方原病院耳鼻咽喉科 2浜松医科大学病院耳鼻咽喉科 3西部浜松医療センター耳鼻咽喉科 4富士宮市立病院耳鼻咽喉科 5清水厚生病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.137 - P.139
文献概要
甲状軟骨形成術Ⅰ型は片側の声帯麻痺などによる声門閉鎖不全で生じる嗄声の改善手術としてIsshikiら1)が発表した,喉頭内転術(声帯内方移動術)の1つである。この方法は声帯のレベルで甲状軟骨を開窓して,そこから形をトリミングした軟骨やシリコンプレートを挿入して声帯を内方に移動させるもの2)である。効果が確実なことや手術が比較的容易なことなどから広く普及している。手術法も原法と少しずつ異なった方法が行われており,それに伴い何らかの合併症も生じてくることが考えられる。今回われわれは喉頭内転術後にシリコンプレートが喉頭内に脱落した1例を経験したので報告する。
参考文献
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