耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻2号

2008年02月発行

原著

当科における魚骨異物症例の検討

著者： 楢村哲生¹ 竹村考史¹ 佐生秀幸¹

所属機関： ¹天草中央総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲：P.149 - P.152

文献概要

Ⅰ．はじめに

　耳鼻咽喉科の日常診療において咽頭異物はしばしば遭遇する疾患であり，その大部分は魚骨である。熊本県天草地方では魚食の機会が多く，魚骨異物の症例は多い。今回，当科における魚骨異物症例について統計的観察を行ったので，若干の文献的考察を加えて報告する。

参考文献

1）高根宏展：魚骨異物の診断と治療―咽頭異物・喉頭異物を中心に．JOHNS 9：457-462，1993

2）上田隆志・他：耳鼻咽喉科・頭頸部領域の異物症・結石症．JOHNS 9：389-393，1993

3）大橋正實・他：耳鼻咽喉科単科病院における異物統計．JOHNS 9：395-400，1993

4）加瀬康弘・他：咽頭異物．JOHNS 15：1347-1349，1999

5）Carsten E, et al：Fish bones at the cricopharyngeus：A comparison of plain-film radiology and computed tomography. Laryngoscope 109：1955-1958, 1999

6）木村裕毅・他：魚骨異物の2症例―咽頭および食道腔外異物．日気食会報 47：391-397，1996

7）高木秀朗・他：咽頭異物．JOHNS 16：893-895，2000

8）友田智哲・他：外切開を要した咽頭腔外異物2症例．耳鼻臨床 92：763-768，1999

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10）Masuda M, et al：A case of migratory fish bone in the thyroid gland. Auris Nasus Larynx 33：113-116, 2006

11）小島未知郎・他：口腔・咽頭異物．JOHNS 9：438-442，1993