文献詳細
文献概要
目でみる耳鼻咽喉科
経上顎洞法で摘出した翼口蓋窩三叉神経鞘腫
著者: 千年俊一1 坂本菊男1 津田幸夫1 中島格1
所属機関: 1久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
ページ範囲:P.196 - P.198
文献購入ページに移動主訴:左頰部のしびれ
既往歴:1998年,右尺骨神経鞘腫摘出術
現病歴:2006年3月頃より左上口唇から左上歯肉にかけてしびれ感を自覚した。近医の歯科を受診し,左上齲歯を抜歯したが改善しなかった。その後,症状は徐々に増強するため,近医の内科でMRI検査を行ったところ左上顎洞付近の異常陰影を指摘された。精査と加療を目的に2006年10月中旬,当科を紹介され受診した。
初診時現症:左三叉神経第2枝領域の顔面知覚低下以外は,耳鼻咽喉科領域に異常所見は認めなかった。
参考文献
掲載誌情報