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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻4号

2008年04月発行

文献概要

シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際―悪性腫瘍

④喉頭亜全摘術

著者: 清野由輩1 中山明仁1 岡本牧人1

所属機関: 1北里大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.319 - P.329

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Ⅰ はじめに

 クリニカルパス(以下,パスと略す)は医療の標準化,チーム医療の推進,患者満足度の向上,医療精度の向上,医療経済的効果などのメリットがあり,近年,耳鼻咽喉科の臨床でも普及が進んでいる1)。当科での喉頭癌T3症例の治療方針は喉頭亜全摘術(以下,SCL-CHEPと略す)あるいは放射線化学併用療法であり2),このうちすでにパスを導入して運用している3)のはSCL-CHEPのみである。本術式のような新しい医療を導入,展開する際にパスを使用することはさまざまな点で有用であったので,当科におけるSCL-CHEPパスの導入と運用および改訂について報告する。

参考文献

1)杉尾雄一郎・他:耳鼻咽喉科病棟におけるクリニカルパス.耳喉頭頸 73:268-277,2001
2)中山明仁・他:喉頭癌626例の臨床統計.耳鼻臨床 99:299-304,2006
3)清野由輩・他:喉頭亜全摘術SCL-CHEP,SCL-CHPにおけるクリニカルパス導入の試み.頭頸部癌 31:611-618,2005
4)中山明仁・他:喉頭亜全摘術SCL-CHEP:パス導入の効果と課題.頭頸部癌 33:332-335,2007
5)Sherman D, et al:Laryngectomy clinical pathway;Development and review. J Otolaryngol 30:115-120, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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