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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻5号

2008年04月発行

文献概要

特集 オフィスサージャリー・ショートステイサージャリー

5.鼓膜チューブ留置術

著者: 岩崎聡1

所属機関: 1浜松赤十字病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.41 - P.47

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Ⅰ はじめに

 鼓膜チューブ留置術は,薬物治療や耳管通気に対しても治癒が困難な難治性の滲出性中耳炎や反復性中耳炎などに行う外科的治療方法である。Armstrong1)が1954年にポリエチレンの換気チューブを鼓膜に留置したのが始めである。一般的には外来にて,局所麻酔下で施行され,幼少児など特別な場合は全身麻酔による短期入院となる。術直後から自覚症状が改善される有効な手術療法で,日常診療でよく行われているが,今回は本治療法の再確認のために役立ててもらえればと考える。

参考文献

1)Armstrong BW:A new treatment for chronic secretry otitis media. Arch Otolaryngol 59:653-671, 1954
2)佐々木祐佳子・他:中耳換気チューブ留置.JOHNS 19:81-83,2003
3)久松建一:滲出性中耳炎の外科的治療.JOHNS 13:163-167,1997
4)平出文久・他:鼓膜チューブ留置術における合併症.JOHNS 13:175-179,1997
5)八木沼裕司:滲出性中耳炎に対する通気療法・鼓膜切開・鼓膜チューブ留置術.MB ENT 68:52-58,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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