文献詳細
文献概要
特集 オフィスサージャリー・ショートステイサージャリー
19.口唇囊胞摘出術
著者: 石島健1
所属機関: 1岩手医科大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.151 - P.153
文献購入ページに移動Ⅰ はじめに
口唇粘膜に発生する囊胞は,日常の臨床においてしばしば遭遇する疾患であり,下口唇が好発部位である(図1)。通常はその性状から視診,触診にて容易に診断が可能であるが,自分で咬みつぶしたり,穿刺などの操作で修飾を受けると診断が難しくなることがある。自然消退は稀であるため,一般的には外科的治療が必要であり,比較的簡単に摘出可能である。
口唇粘膜に発生する囊胞は,日常の臨床においてしばしば遭遇する疾患であり,下口唇が好発部位である(図1)。通常はその性状から視診,触診にて容易に診断が可能であるが,自分で咬みつぶしたり,穿刺などの操作で修飾を受けると診断が難しくなることがある。自然消退は稀であるため,一般的には外科的治療が必要であり,比較的簡単に摘出可能である。
参考文献
1)山岨達也:下口唇粘液囊胞.JOHNS 5:711-715,1989
2)平川勝洋:下口唇囊胞・小唾液腺生検の日帰り手術.JOHNS 17:1327-1329,2001
3)Standish SM, et al:The mucous retention phenome-non. J Oral Surg 17:15-22, 1959
4)Robinson L, et al:Pathologic changes associated with mucous retention cysts of minor salivary glands. Oral Surg Oral Med Oral Pathol 18:191-205, 1964
5)石田 惠:口腔粘液囊胞の臨床的ならびに組織学的研究.口病誌47:447-464,1980
6)Seifert G, et al:Mucozelen der klein Speicheldrusen. Extravasations-Mucozelen(Schleimgranulome)und Retentions-Mucozelen(Schleim-Retentionscysten). HNO 29:179-191, 1981
7)Harrison JD:Salivary mucoceles. Oral Surg Oral Med Oral Pathol 39:268-278, 1975
8)Cataldo E, et al:Mucoceles of the oral mucous membrane. Arch Otolaryngol 91:360-365, 1970
9)Sela J, et al:Mucous retention cyst of salivary glands. J Oral Surg 27:619-623, 1969
10)左㘴春喜・他:口腔粘液囊胞の臨床統計的検索.日口外誌28:1545-1550,1982
掲載誌情報