文献詳細
原著
腫瘍内出血により気道閉塞をきたした副咽頭間隙腫瘍症例
著者: 松吉秀武1 鮫島靖浩1 蓑田涼生1 梶原薫子1 後藤英功1 林田桃子1 田中文顕2 湯本英二1
所属機関: 1熊本大学大学院医学薬学研究部頭頸部感覚病態学分野(耳鼻咽喉科・頭頸部外科学) 2田中耳鼻咽喉科・眼科クリニック
ページ範囲:P.391 - P.394
文献概要
副咽頭間隙に発生する腫瘍は全頭頸部腫瘍の0.5%を占め,その70~80%は良性で残りの20~30が悪性とされている1)。神経鞘腫,多形腺種,傍神経腫などが大部分を占め2),約50%が無痛性頸部腫脹にて発見されると報告3)されている。今回われわれは腫瘍内出血により急激に増大し,気道閉塞をきたした副咽頭間隙腫瘍の1例を経験したのでその概要を報告し,あわせて文献的考察を行った。
参考文献
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