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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻6号

2008年05月発行

原著

腫瘍内出血により気道閉塞をきたした副咽頭間隙腫瘍症例

著者: 松吉秀武1 鮫島靖浩1 蓑田涼生1 梶原薫子1 後藤英功1 林田桃子1 田中文顕2 湯本英二1

所属機関: 1熊本大学大学院医学薬学研究部頭頸部感覚病態学分野(耳鼻咽喉科・頭頸部外科学) 2田中耳鼻咽喉科・眼科クリニック

ページ範囲:P.391 - P.394

文献概要

Ⅰ.はじめに

 副咽頭間隙に発生する腫瘍は全頭頸部腫瘍の0.5%を占め,その70~80%は良性で残りの20~30が悪性とされている1)。神経鞘腫,多形腺種,傍神経腫などが大部分を占め2),約50%が無痛性頸部腫脹にて発見されると報告3)されている。今回われわれは腫瘍内出血により急激に増大し,気道閉塞をきたした副咽頭間隙腫瘍の1例を経験したのでその概要を報告し,あわせて文献的考察を行った。

参考文献

1)志富田由佳・他:副咽頭間隙腫瘍の2例.耳鼻臨床(補)61:217-224,1993
2)Highes KV3rd:Parapharyngeal space neoplasms. Head Neck 17:124-130, 1995
3)茂木立 学・他:耳閉感で発症した副咽頭間隙腫瘍の1症例.JOHNS 17:1707-1711,2001
4)荒井 潤・他:口腔内出血で発見された巨大副咽頭間隙腫瘍の1例.日耳鼻105:611,2002
5)石永 一・他:鼻閉を主訴に来院した副咽頭間隙脂肪腫の1症例.日耳鼻105:664,2002
6)足立光朗・他:巨大な囊胞性変化を伴った副咽頭間隙多形腺腫症例.日耳鼻102,646,2001
7)冨田俊樹・他:副咽頭間隙腫瘍の外科的治療.日耳鼻109:88-95:2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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