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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科80巻6号

2008年05月発行

手術・手技

4画面分割入力ユニットを用いた赤外線フレンツェル眼鏡の眼振記録システム

著者: 新鍋晶浩1 大久保啓介1 荒木康智2 深谷和正3 大塚邦憲4

所属機関: 1佐野厚生総合病院耳鼻咽喉科 2川崎市立川崎病院耳鼻咽喉科 3静岡市立清水病院耳鼻咽喉科 4けいゆう病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.399 - P.403

文献概要

Ⅰ.はじめに

 自発眼振検査,頭位眼振検査,頭位変換眼振検査,指標追跡検査をはじめとする眼振検査1)は,めまいの診断,治療,経過観察に必要不可欠である。実際の臨床では,ほとんどは医師が検者として一般外来診療中に行っている。最近は良性発作性頭位めまい症に対する理学療法2)も広く行われるようになり,個々の患者の眼振の誘発,観察には十分な時間が必要である。しかし,限られた診療時間内に医師が必要と考える症例についての眼振検査をすべて行うことは難しいことも少なくない。そこでわれわれは以下に示すような眼振記録システムを考案し,生理機能検査技師との協力により,めまい患者の眼振を記録し,実際に運用を行った。運用開始より2年が経過し,若干の修正を加えて現在まで有効に活用している。本システムの概要について報告する。

参考文献

1)國弘幸伸:眼振検査.EBMに基づくめまいの診断と治療6,池田勝久(編).文光堂,東京,2001,pp178-186
2)水田啓介:後半規管型BPPVの診断と治療.JOHNS 22:167-171,2006
3)重野浩一郎:非注視下での検査(フレンツェル眼鏡,赤外線CCDカメラ),耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか.耳喉頭頸75(増刊):127-135,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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