文献詳細
文献概要
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あとがき
著者: 吉原俊雄
所属機関:
ページ範囲:P.504 - P.504
文献購入ページに移動 本号(80巻7号)には興味ある症例報告が多数掲載されています。ベテランの先生にとっては過去に目にされたことのある論文タイトルですが,若手の先生にとってはとても有益な内容です。ベテランの先生でも改めて知識を整理したり,経験した疾患でも新しい文献的考察に触れることができると思います。従来から大学に入局した若手の先生は地方部会での口頭発表,次いで全国区の学会発表を行い,さらには国際学会発表なども経ていき,論文執筆としては症例報告,臨床統計,基礎的研究を邦文,英文いずれかで投稿するという流れがありました。これらすべてのことは臨床の現場でも何らかの形で役に立ってきたといえます。
私が医師になったころはまだ論文のimpact factor(IF)やcitation indexなどの概念はなく,学位論文もほとんど日本語という時代でしたが,その後のglobal化に伴い論文は英文でという傾向にシフトしていった経緯があります。最近のように医師研修制度の変化により大学医局に入局しない先生が増えていくとすれば,発表,論文執筆という経験を経ず,従来と医師の教育の形態が変わってしまう可能性があります。本誌のような親しみやすい雑誌すら目にしない先生も増えるのではないでしょうか。
私が医師になったころはまだ論文のimpact factor(IF)やcitation indexなどの概念はなく,学位論文もほとんど日本語という時代でしたが,その後のglobal化に伴い論文は英文でという傾向にシフトしていった経緯があります。最近のように医師研修制度の変化により大学医局に入局しない先生が増えていくとすれば,発表,論文執筆という経験を経ず,従来と医師の教育の形態が変わってしまう可能性があります。本誌のような親しみやすい雑誌すら目にしない先生も増えるのではないでしょうか。
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