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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科81巻10号

2009年09月発行

文献概要

原著

迷路気腫を伴った外傷性外リンパ瘻の1例

著者: 中村高志1 豊田健一郎1

所属機関: 1明石市立市民病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.719 - P.721

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Ⅰ.はじめに

 外リンパ瘻の確定診断を得るには,鼓室開放術もしくは内視鏡を用いて外リンパ液の漏出を確認する必要があり,術者の主観に委ねる側面もあって,診断率は報告するものによって大きく異なっている。今回,われわれは画像所見から外リンパ瘻を術前に確定診断できた迷路気腫を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

参考文献

1)Mafee MF, et al:Pneumolabyrinth:a new radiologic sign for fracture of the stapes footplate. Am J Otology 5:374-375, 1984
2)齊藤慶子・他:CTで前庭に気泡を認めた外傷性外リンパ瘻の1症例.JOHNS 18:1837-1841,2002
3)Yanagihara N, et al:Pneumolabyrinth in perilymphatic fistula:report of three cases. Am J Otology 8:313-318, 1987
4)上村隆一郎・他:耳掻きによる外傷性外リンパ瘻の1例.耳展 38:724-728,1995
5)新藤 晋・他:迷路気腫を伴った術後性外リンパ瘻の1例.耳喉頭頸 79:725-729,2007
6)Nishiike S, et al:Stapediovestibular dislocation with pneumolabyrinth. J Laryngol Otol:419-421, 2008
7)小澤喜久子・他:アブミ骨陥入が認められた外リンパ瘻例.耳鼻臨床 97:399-404,2004
8)西岡出雄:外リンパ瘻における可逆性急性高度感音難聴の発生機序に関する実験的研究:Aerolabyrinthの可能性について.日耳鼻 89:468-477,1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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