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シリーズ 専門医試験への対応
―5.横断的問題―3)耳鼻咽喉科領域主要感染症
著者: 鈴木賢二1
所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部第2教育病院耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.780 - P.785
文献購入ページに移動Ⅰ はじめに
耳鼻咽喉科領域は,呼吸器の最前線に位置しており,特に鼻・咽頭・喉頭は上気道と呼ばれ,侵入する病原微生物・アレルゲンなどと生体が初めて接する部位であり,感染症の好発部位となっている1)。
本稿では,耳鼻咽喉科領域の代表的感染症である急性中耳炎,急性副鼻腔炎,急性扁桃炎,扁桃周囲炎(扁桃周囲膿瘍)を取り上げ,それぞれの疾患において耳鼻咽喉科専門医として必要とされている知識・技術や鑑別診断につき概要を述べる。
耳鼻咽喉科領域は,呼吸器の最前線に位置しており,特に鼻・咽頭・喉頭は上気道と呼ばれ,侵入する病原微生物・アレルゲンなどと生体が初めて接する部位であり,感染症の好発部位となっている1)。
本稿では,耳鼻咽喉科領域の代表的感染症である急性中耳炎,急性副鼻腔炎,急性扁桃炎,扁桃周囲炎(扁桃周囲膿瘍)を取り上げ,それぞれの疾患において耳鼻咽喉科専門医として必要とされている知識・技術や鑑別診断につき概要を述べる。
参考文献
1)馬場駿吉:上気道細菌感染の成立機序とその臨床.第89回日本耳鼻咽喉科学会総会宿題報告モノグラム,秀好印刷,名古屋,1987
2)馬場駿吉・他:中耳炎・副鼻腔炎臨床分離菌全国サーベイランス第1報,中耳炎・副鼻腔炎からの分離菌頻度.日耳鼻感染誌 14:70-83,1996
3)馬場駿吉・他:中耳炎・副鼻腔炎臨床分離菌全国サーベイランス第2報,経口抗菌薬に対する分離菌の感受性.日耳鼻感染誌 14:84-98,1996
4)馬場駿吉・鈴木賢二・他:第2回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告.日耳鼻感染誌 18:48-63,2000
5)西村忠郎・鈴木賢二・他:第3回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告.日耳鼻感染誌 22:12-23,2004
6)鈴木賢二・他:第4回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告.日耳鼻感染誌 26:15-26,2008
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