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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科81巻12号

2009年11月発行

特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―外来手技とインシデント・アクシデント

4.鼻出血止血(処置)

著者: 竹野幸夫1 中下陽介1

所属機関: 1広島大学大学院医歯薬総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.837 - P.844

文献概要

Ⅰ.はじめに

 鼻出血は一般診療で耳鼻咽喉科医が頻繁に経験する疾患である。このうち原因として最も多いのは指先などの物理的刺激などによる特発性の鼻出血であり,最も頻度の高い出血部位は,キーゼルバッハ部位である。これらによるものが鼻出血全体の約70~90%を占めるとされている1)。本部位からの出血の場合,ほとんどは鼻翼を指で押えるなどといった局所の圧迫で対応すれば止血する場合が多い。一方で鼻腔後方からの出血の場合などでは,なかには止血に難渋する例を経験することもあり,その対応や処置法を熟知しておく必要がある。今回は鼻出血への対応や止血処置法につき,一般的手技や注意事項を中心に述べる。

参考文献

1)夜陣紘治・他:鼻出血.MB ENT 4:15-20,2001
2)松原 篤:鼻出血救急患者・救急隊への対応.MB ENT 98:4-6,2009
3)Ippolito G, et al:Prevention, management & chemoprophylaxis of occupational exposure to HIV. Advances in Exposure Prevention, International Health Care Worker Safety Center, US Virginia, 16-25, 1997
4)島田 均:鼻出血止血法.JOHNS 15:631-635,1999
5)Viducich RA, et al:Posterior epistaxis:clinical features and acute complications. Ann Emerg Med 25:592-596, 1995
6)夜陣紘治・他:鼻出血の手術的治療.JOHNS 16:1629-1633,2000
7)川瀬光弘:救急疾患への対応鼻出血―止血治療までの流れ.日耳鼻 108:1129-1134,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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