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文献概要
原著
超選択的動注化学療法単独で原発巣の制御を行った舌根癌症例
著者: 山本一宏1 金泰秀1 桑田陽一郎2
所属機関: 1西神戸医療センター耳鼻咽喉科 2西神戸医療センター放射線科
ページ範囲:P.945 - P.948
文献購入ページに移動頭頸部進行癌に対するシスプラチン(CDDP)を用いた超選択的動注化学療法(以下,動注と略す)は,1992年Robbinsら1)によって紹介され,その優れた臓器温存率からわが国でも普及しつつある2)。動注は放射線治療と併用されるのが一般的であるが2,3),今回,手術治療を強く拒否されたため,以前の放射線照射野に発生した舌根癌症例に対して,動注単独で原発巣を治療する機会を得たので,治療経過について報告する。
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