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文献概要
Ⅰ はじめに
現在用いられている中耳手術の術式は,皮膚切開から外耳道や中耳の扱い方に至るまでさまざまあり,それぞれに長所と短所が存在する。術者がそのうち何を重視するかによって,同一の病変であってもアプローチや骨削除の範囲,必要となるテクニックなど,採用される術式の詳細は異なってくる。しかし,手術の安全性や確実性を確保するために守るべき大原則に大きな違いはない。本稿では筆者が日ごろ東京女子医科大学の同僚に伝えている事柄のなかで,手術に有用な事項を記載したい。
現在用いられている中耳手術の術式は,皮膚切開から外耳道や中耳の扱い方に至るまでさまざまあり,それぞれに長所と短所が存在する。術者がそのうち何を重視するかによって,同一の病変であってもアプローチや骨削除の範囲,必要となるテクニックなど,採用される術式の詳細は異なってくる。しかし,手術の安全性や確実性を確保するために守るべき大原則に大きな違いはない。本稿では筆者が日ごろ東京女子医科大学の同僚に伝えている事柄のなかで,手術に有用な事項を記載したい。
参考文献
1)Sanna M, et al:Middle Ear and Mastoid Microsurgery. Thieme, Schttugart and New York, 2003
2)須納瀬 弘:鼓膜形成術(接着法).耳喉頭頸 80:49-58,2008
3)須納瀬 弘:耳鼻咽喉科・頭頸部外科疾患診療のコツと落とし穴 ①耳疾患.副損傷を起こさない手術器具の使い方,神崎 仁(編).中山書店,東京,2006,pp177-179
4)須納瀬弘・他:中耳・側頭骨解剖アトラス.医学書院,東京,2006
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