icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科81巻2号

2009年02月発行

文献概要

原著

当科における平成18(2006)年度救急診療状況

著者: 小倉真理子12 大石直樹1 坂本耕二1 冨田俊樹1 齊藤秀行1 小川郁1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2神奈川県警友会けいゆう病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.125 - P.131

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに

 近年,救急搬送による受診患者の増加が社会問題化しており,東京都では2007年6月1日より救急搬送のトリアージが導入された。また救急車の適正使用を呼びかけるポスターが貼られたり,インターネットでの夜間診療案内を行うなど,救急車の利用率を抑えるためのさまざまな試みがなされている。

 当院は第3次救急医療機関に指定されているが,そのなかで当科は1次から3次救急までのすべての救急患者に対応しているのが現状であり,東京都内で耳鼻咽喉科救急患者の受け入れ数が多い施設の1つである。今回われわれは平成18(2006)年度の当科での救急車受け入れ状況について検討し,併せて新しく導入されたトリアージの問題点について考察したので報告する。

参考文献

1)小崎寛子:当院における耳鼻咽喉科救急外来の現状について.耳喉頭頸 72:136-140,2000
2)安部治彦・他:都立広尾病院・耳鼻咽喉科における救急外来の2年間の集計.耳展 29:263-267,1986
3)渡邊 宏:救急疾患の統計.JOHNS 10:1009-1012,1994
4)石川和宏・他:自治医科大学附属病院救急外来を受診した耳鼻咽喉科患者の統計的観察.自治医大紀要 16:111-116,1993
5)稲垣太郎・他:耳鼻咽喉科救急外来受診状況.耳鼻臨床 98:505-514,2005
6)小関芳宏・他:耳鼻咽喉科救急外来患者の検討.耳展(補) 4:121-125,1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?