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特集 診療所で必要な救急処置
1.診療所におけるアナフィラキシーショックへの対応
著者: 大西正樹1
所属機関: 1大西耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.183 - P.190
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
耳鼻咽喉科診療所がアナフィラキシーに遭遇する頻度はそれほど高くはないが,それに対処する準備は必要である。アナフィラキシーはショック状態に陥る以前の早期治療が重要でありその後4時間の観察,また場合によって病院などへの搬送も考慮する必要がある。アナフィラキシー発症後早期の対応にはアドレナリンの筋注が第一選択といわれており,表11)に示した点に留意する必要がある。アナフィラキシーの原因はさまざまであるが,最初に治療法,次にわれわれ耳鼻咽喉科実地医家がアレルギー性鼻炎の免疫療法で遭遇するアナフィラキシー,最後に学校医として2008年4月より施行された学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)の中のアナフィラキシーについて記述する。
耳鼻咽喉科診療所がアナフィラキシーに遭遇する頻度はそれほど高くはないが,それに対処する準備は必要である。アナフィラキシーはショック状態に陥る以前の早期治療が重要でありその後4時間の観察,また場合によって病院などへの搬送も考慮する必要がある。アナフィラキシー発症後早期の対応にはアドレナリンの筋注が第一選択といわれており,表11)に示した点に留意する必要がある。アナフィラキシーの原因はさまざまであるが,最初に治療法,次にわれわれ耳鼻咽喉科実地医家がアレルギー性鼻炎の免疫療法で遭遇するアナフィラキシー,最後に学校医として2008年4月より施行された学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)の中のアナフィラキシーについて記述する。
参考文献
1)海老澤元宏・他:厚生労働科学研究班による食物アレルギーの診療の手引き2005.2005,pp10-11
2)日本版救急蘇生ガイドライン策定小委員会(日本医師会):救急蘇生法の指針2005医療従事者用.へるす出版,東京,2007,pp82-84
3)大西正樹・他:当教室における特異的減感作療法の副作用.耳鼻 37:1073-1078,1991
4)奥田 稔:鼻アレルギー―基礎と臨床.医薬ジャーナル社,大阪,2005,pp408-413
5)奥田 稔:鼻アレルギー―基礎と臨床.医薬ジャーナル社,大阪,2005,pp481-483
6)海老澤元宏:エピペンをお使いになる患者さんへの説明資料.マイラン製薬,東京,2008,p10
7)文部科学省:アレルギー疾患に関する調査研究の概要.2007
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