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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科81巻6号

2009年05月発行

特集 リスクマネジメント

2.診療所でのリスクマネジメント

著者: 重野浩一郎1

所属機関: 1重野耳鼻咽喉科 めまい・難聴クリニック

ページ範囲:P.357 - P.363

文献概要

Ⅰ.はじめに

 医療におけるリスクマネジメントは,発生する医療事故から受ける医療施設の損害を最小限にくい止めることを目的としている。しかし,わが国では医療事故を未然に防ぐために,医療の質を確保することに主眼が置かれている。医療の質は医学・医療の質,医療安全の質,医療提供サービスの質,経営の質からなり,医療安全が最も重要な位置を占めている1)

 2007年4月に改正医療法が施行され,無床診療所を含めたすべての医療機関に対する医療安全対策が条文化され,義務化された。その概要は,医療安全管理指針や院内感染対策指針の策定,医薬品業務手順書や医療機器保守点検計画の作成,医薬品および医療機器安全管理責任者の配置,職員研修の実施,記録の作成などである2)

 ここでは,当院(無床診療所)での安全管理対策の現状を具体的に紹介したい。

参考文献

1)西岡 清:医療と医療安全.日医雑誌 135:2465,2007
2)日本医師会:医療従事者のための医療安全対策マニュアル.社団法人日本医師会,東京,2007,pp1-40
3)小林寛伊・他:改訂消毒と滅菌のガイドライン.へるす出版,東京,2004,pp1-159
4)小越和栄:内視鏡の洗浄・消毒マニュアル:ガイドラインに基づいた消化器内視鏡の感染管理.医学芸術社,東京,2004,pp1-135
5)隔離予防策のためのCDCガイドライン:医療現場における感染性微生物の伝播の予防.2007,www.maruishi-pharm.co.jp/med/cdc/index_002.html
6)厚生労働科学研究(新興・再興感染症研究事業):感染症法に基づく結核の接触者健康診断の手引き(改訂第3版),2008,www.phcd.jp/shiryo/TB/2008TBsesshokusha_kenshin_tebiki_3han.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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