文献詳細
書評
文献概要
音声言語病理学を学ぶ人のために
本書は,2005年に出版された同名の初版本の第2版である。その原本(英語)は,1980年に出版され,1984年にその第2版が今回と同じ訳者で出版されている。通算では本書は第5版となる。本書は,米国の大学学部生を対象に書かれた音声科学の入門書である。著者は米国ハスキンス研究所の研究員で,訳者および評者とは知り合いの仲である。2005年の改訂で従来の著者に加えて,若手のL. J. Raphaelが加わり,内容の整理,補足がなされている。
今回の第2版は,基本的な内容に変更はないが,章立てにかなりの工夫をこらし,学生に理解しやすく,興味をもたせるような配慮が行われている。本書の構成は,第Ⅰ部序論(イントロダクション),第Ⅱ部音響学,第Ⅲ部音声生成,第Ⅳ部音声知覚,第Ⅴ部音声研究機器となり,それぞれの中で,比較的細かい章立ての下に内容が記述され,全体で13章となっている。全体で7章立ての初版と目次を比べてみると,内容的には大差はないが,第2版のほうが章立てがすっきりして,各章の中身が明瞭でわかりやすくなっている。
本書は,2005年に出版された同名の初版本の第2版である。その原本(英語)は,1980年に出版され,1984年にその第2版が今回と同じ訳者で出版されている。通算では本書は第5版となる。本書は,米国の大学学部生を対象に書かれた音声科学の入門書である。著者は米国ハスキンス研究所の研究員で,訳者および評者とは知り合いの仲である。2005年の改訂で従来の著者に加えて,若手のL. J. Raphaelが加わり,内容の整理,補足がなされている。
今回の第2版は,基本的な内容に変更はないが,章立てにかなりの工夫をこらし,学生に理解しやすく,興味をもたせるような配慮が行われている。本書の構成は,第Ⅰ部序論(イントロダクション),第Ⅱ部音響学,第Ⅲ部音声生成,第Ⅳ部音声知覚,第Ⅴ部音声研究機器となり,それぞれの中で,比較的細かい章立ての下に内容が記述され,全体で13章となっている。全体で7章立ての初版と目次を比べてみると,内容的には大差はないが,第2版のほうが章立てがすっきりして,各章の中身が明瞭でわかりやすくなっている。
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