文献詳細
目でみる耳鼻咽喉科
気管切開後に発生したデスモイド型線維腫症の1例
著者: 村上大造1 鮫島靖浩1 小篠史郎2 湯本英二1
所属機関: 1熊本大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科 2熊本大学発達小児科
ページ範囲:P.650 - P.652
文献概要
デスモイド型線維腫症は病理学的には良性線維性軟部腫瘍であるが,周囲組織に浸潤性に進展するため易再発性である。このため外科的治療の際には十分な安全域をとった切除が必要と考えられている。しかしながら,頭頸部領域では重要臓器が多く存在し,切除安全域を広くとることは不可能な場合が多く,治療に難渋することも多い。今回われわれは気管切開孔に発生したデスモイド型線維腫症例を経験したのでその治療経過とともに,主に外科的治療についての考察を加えて報告する。
参考文献
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