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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科82巻11号

2010年10月発行

特集 表在癌の新しい対応

3.中・下咽頭表在癌の診断と病理

著者: 加藤孝邦1 波多野篤1 齋藤孝夫2 濱孝憲1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科 2同愛記念病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.765 - P.769

文献概要

Ⅰ.はじめに

 中・下咽頭の表在癌は消化器内視鏡による食道癌の観察症例から多くの症例が見つかるようになった。この背景には下咽頭癌と食道癌の重複癌が多く,広域発癌(field cancerization)が大きく関与していることが知られている。この間,消化器内視鏡の改良に伴い耳鼻咽喉科用内視鏡も画像が良くなり,またnarrow band imaging(NBI)観察が可能となった。その結果これまで進行した中・下咽頭癌を見つけていた耳鼻咽喉科医もNBI内視鏡で表在癌を診断できるようになった。しかし,中・下咽頭表在癌はまだ症例の蓄積が少なく,診断や治療の点ではエビデンスがないのが現状である。今後症例を増やして検討してゆく必要がある。

参考文献

1)加藤孝邦・他:表在癌の用語と定義.JOHNS 25:203-206,2009
2)井上晴洋・他:咽頭・食道扁平上皮領域における内視鏡的異型度診断.消化器内視鏡 18:453-462,2006
3)Sobin LH・他(編):TNM悪性腫瘍の分類,第7版 日本語版.金原出版,東京,2009
4)日本頭頸部癌学会(編):頭頸部癌取扱い規約,改訂4版.金原出版,東京,2005
5)日本食道学会(編):食道癌取扱い規約,10版.金原出版,東京,2007
6)門馬久美子・他:早期の中・下咽頭癌の内視鏡診断と治療 早期病変を中心に.消化器内視鏡 18:1396-1405,2006
7)根本哲生・他:中・下咽頭癌の病理.胃と腸 45:190-202,2010
8)Fujii S, et al:Microvascular irregularities are associated with composition of squamous epithelial lesions and correlate with subepithelial invasion of superficial-type phryngeal squamous cell carcinoma. Histopathology 56:510-522, 2010
9)藤井誠志:中・下咽頭の表在性扁平上皮癌の病理.日消誌 106:1306-1312,2009
10)落合淳志:中・下咽頭癌の病理.胃と腸 40:1221-1228,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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