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文献概要
シリーズ 知っておきたい生理・病態の基礎
12.発声・構音
著者: 兵頭政光1
所属機関: 1高知大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.965 - P.970
文献購入ページに移動Ⅰ はじめに
音声言語は人のコミュニケーションの手段としてきわめて重要な機能であり,人が人たるゆえんでもある。音声言語は声を生成する過程である発声と,言葉を生成する過程である構音および発語からなる。発声は肺からの呼気流により声帯が振動して喉頭原音をつくる機能であり,その調節には呼気および喉頭の機能が関与する。また,構音は声道の形態を変化させることで喉頭原音を修飾して意味をもつ語音に変換する操作であり,口腔,鼻腔,咽頭,喉頭などが関与する。これらの発声および構音に関与する器官は特殊な解剖学的構造をもち,複雑で緻密な神経機構により調節されている。
音声言語は人のコミュニケーションの手段としてきわめて重要な機能であり,人が人たるゆえんでもある。音声言語は声を生成する過程である発声と,言葉を生成する過程である構音および発語からなる。発声は肺からの呼気流により声帯が振動して喉頭原音をつくる機能であり,その調節には呼気および喉頭の機能が関与する。また,構音は声道の形態を変化させることで喉頭原音を修飾して意味をもつ語音に変換する操作であり,口腔,鼻腔,咽頭,喉頭などが関与する。これらの発声および構音に関与する器官は特殊な解剖学的構造をもち,複雑で緻密な神経機構により調節されている。
参考文献
1)平野 実:音声外科における最新の進歩.音声外科の発展とその背景,平野 実(編).医学教育出版社,東京,1984,pp9-27
2)平野 実:音声外科の基礎と臨床.耳鼻 21(補1):239-254,1975
3)廣瀬 肇:音声障害の検査と診断.インテルナ出版,東京,1998,pp13-72
4)Yumoto E, et al:Harmonics-to-noise ratio as an index of the degree of hoarness. J Acoust Soc Am 71:1544-1550, 1982
5)Kasuya H, et al:Normalized noise energy as an acoustic measure to evaluate pathologic voice. J Acoust Soc Am 80:1329-1334, 1986
6)岩田義弘:空気力学的検査―各パラメーターの臨床評価.音声言語医学 40:249-259,1999
7)熊田政信:CLIENT 21,15.音声・言語,構音障害の検査と診断.中山書店,東京,2001,pp273-285
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