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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科82巻2号

2010年02月発行

原著

頸部外切開を要した下咽頭・食道魚骨異物の2症例

著者: 谷紘輔1 中山雅博1 芦澤圭1 髙橋邦明1

所属機関: 1茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.125 - P.128

文献概要

Ⅰ はじめに

 耳鼻咽喉科診療の日常診療において下咽頭,食道異物はしばしば遭遇する疾患であり,その大部分は魚骨であるといわれている1)。魚骨異物は魚骨周囲の感染,膿瘍形成などの合併症をきたすことがあり2),魚骨異物が疑われる場合には,異物の速やかな同定および摘出が重要である。今回われわれは頸部外切開による摘出術を要した下咽頭,食道魚骨異物の2例を経験したので報告する。

参考文献

1)楢村哲生・他:当科における魚骨異物症例の検討.耳鼻頭頸 80:149-152,2008
2)中野誠一・他:CTが有用であった咽頭腔外魚骨異物例.耳鼻臨床 100:1009-1013,2007
3)中林成一郎・他:食道魚骨異物の統計的観察.日気食会報 47:312-317,1996
4)菊池一也・他:食道および気管支異物症例の統計的観察.耳鼻臨床 91:1271-1275,1998
5)木村哲郎・他:当教室過去21年間の食道異物症例の集計.日気食会報 51:301-305,2000
6)山口仁平・他:当科における魚骨異物症例の検討.長崎医学会雑誌 82:71-75,2007
7)Palme CE, et al:Fish bones at the cricopharyngeus:a comparison of plain-film radiology and computed tomography. Laryngoscope 109:1955-1958, 1999
8)梅原 毅・他:咽頭腔外魚骨異物の1例.神奈川医会誌 29:35,2002
9)吉田禎宏・他:頸部外切開により摘出した食道内埋没魚骨異物の1例.臨床外科 59:379-381,2004
10)小林芳枝・他:縦隔洞膿瘍および頸部皮下気腫を併発せる魚骨食道異物症例,および当教室の食道異物症例の統計的観察.日気食会報 29:35-40,1978
11)小川 聡・他:大動脈穿孔,心タンポナーデを合併した魚骨による食道穿孔の一剖検例.内科 35:858-861,1975

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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