文献詳細
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の検査マニュアル―方法・結果とその解釈
Ⅰ.聴覚検査
文献概要
Ⅰ はじめに
純音聴力検査は数ある聴覚機能検査の中でもきわめて古典的な検査であるが,いまだに難聴の診断の過程において最も重要な位置を占めている。心理学的手法を用いた比較的簡単な検査法でありながら,検者および被験者がともに適切に対応をすれば再現性のある精密な機能評価ができる。逆に不適切な方法や被験者の反応の仕方によっては大きく影響を受ける可能性があり,その測定および結果の解釈には相応の注意が必要である。
純音聴力検査は数ある聴覚機能検査の中でもきわめて古典的な検査であるが,いまだに難聴の診断の過程において最も重要な位置を占めている。心理学的手法を用いた比較的簡単な検査法でありながら,検者および被験者がともに適切に対応をすれば再現性のある精密な機能評価ができる。逆に不適切な方法や被験者の反応の仕方によっては大きく影響を受ける可能性があり,その測定および結果の解釈には相応の注意が必要である。
参考文献
1)日本聴覚医学会編:聴覚検査の実際(改訂3版).南山堂,東京,2009
2)日本聴覚医学会:聴覚検査法(2003)1.オージオメータによる純音聴力(閾値)レベル測定法.Audiology Japan 46:602-619,2003
3)竹内義夫:Audiometry Tranining Simulaterを用いた聴力検査の実習―マスキング法の原理と理解.シードル,東京,1980
4)竹内義夫:骨導聴力検査におけるマスキング法―ABCマスキング法の提言.日耳鼻 95:1744-1758,1992
5)立木 孝・他:加齢による聴力悪化の計算式.Audiology Japan 46:235-240,2003
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8)竹内義夫・他:聴力正常者の気骨導差について.Audiology Japan 37:295-299,1994
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